特集 内分泌疾患2
Part 2 どこまでを専門家がみて,どこから総合内科医がみるのか?
8.副甲状腺:②副甲状腺機能低下症
中野 靖浩
1
Yasuhiro NAKANO
1
1岡山大学病院 総合内科・総合診療科
pp.409-415
発行日 2021年12月22日
Published Date 2021/12/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900913
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key point
・副甲状腺機能低下症を疑うきっかけは,低カルシウム(Ca)血症に伴う神経・筋症状が主であり,筋肉のつりやこむら返りなどの訴えに注意する。
・原因が明らかでない症例や治療時に血清Caを適切な濃度に保つことが難しい症例は,内分泌専門医に紹介する。
・内分泌専門医から管理を引き継いだ場合,活性型ビタミンD製剤の用量調節で神経・筋症状を抑えつつ,高Ca尿症による尿路結石の出現にも注意し,尿中Ca/クレアチニン比や血清Ca・リン積などを用いたモニタリングを行う。
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