特集 膠原病2
11.まれだが重要な膠原病mimickers—症例からみる膠原病と血液疾患の鑑別
高岸 勝繁
1
Katsushige TAKAGISHI
1
1市立奈良病院 リウマチ・膠原病内科
pp.163-178
発行日 2021年7月29日
Published Date 2021/7/29
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900868
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リウマチ・膠原病疾患の診断については,現在,さまざまな分類基準が提唱されているものの,基本的には除外診断である。治療はステロイドをはじめとした免疫抑制療法となることが多く,診断が間違っていた場合,患者に害のみを与えてしまう危険性もある。
リウマチ・膠原病疾患の鑑別における重要な領域としては,血液疾患,感染症,内分泌疾患,薬剤性,悪性腫瘍があるが,なかでも特に血液疾患を重要視したい。まれではあるが,緊急性を要する病態が含まれており,さらに治療方針も大きく変わる可能性がある。
本稿では,主に血液疾患や,膠原病疾患と血液疾患の狭間に位置する膠原病mimickersについて,4つの症例を提示しつつ解説していく。
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