特集 病棟管理
Part 2 病棟での業務の実践
Part 2 病棟での業務の実践
濵田 治
1
1愛仁会高槻病院 総合内科
pp.653-654
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900832
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入院診療と外来診療は患者を診療するという意味では同じであっても,その性質は大きく異なる。病棟では患者の病態が悪いことが多く,超高齢社会も相まって,多種多様な病態や社会的問題を抱えていることも少なくない。多くのメディカルスタッフがかかわり,一体的に動くため,チームワークが一層重要である。入院を要する病態の管理に加えて,入院に伴う弊害についても忘れてはならない。診療科をまたいだやりとりへの配慮や,その意見をどう反映するか調整する能力も必要になる。特に重症の患者の診療を途切れることなく24時間体制で提供するとなると,どのようなシフト対応を行うべきかも考えなければならない。病態が安定したら,どのように安全に患者を退院させられるかについて詳細な検討が必要となる。入院しているからこそ配慮しなければならないことが実は多くあるのである。
Part 2では,Part 1の「個の力」に対して「組織・チームの力」を養うことを主眼としている。入院患者を預かる病棟診療医として強い組織体制を作ることは実に重要である。
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