Nursing Study
児病棟における保母の業務
井上 ま津江
1
1横浜市立市民病院
pp.90-92
発行日 1971年1月1日
Published Date 1971/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661915893
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小児病棟と保母の業務
従来の狭い意味の小児科看護,すなわち疾病を中心とした小児の問題に重点のおかれた考えかたから,広く小児全般を認識し,健康な小児の保育保健を含めた看護へと発展してきている。小児は,正しく成長発育する権利をもつものであり,保護者とともに小児の育成に対する責任を負うことが約束されている。
したがって,私たち保母(看護婦)は,愛情をもって小児としての人格を尊重し,小児看護をしなくてはならない。現在では,基準看護により入院中は家族の付き添いをなるべく少なくし,病院という集団生活のなかで治療と保育が組み合わせられる。そのため,回復期の小児には適当な遊びが与えられなければならない。成長しつつある小児が,入院中といえども無為にときを過ごすことのないように注意する。
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