特集 病棟管理
Part 1 病棟で働く医師が身につけるべき基本姿勢
2.病棟での教育はどのように行うか—オリエンテーション,ベッドサイド教育,レクチャー,評価とフィードバック
山田 悠史
1
,
加藤 大貴
2
Yuji YAMADA
1
,
Hirotaka KATO
2
1Brookdale Department of Geriatrics and Palliative Medicine/Icahn School of Medicine at Mount Sinai
2Division of Hospital Medicine, University of Kentucky
pp.609-619
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900827
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医学教育は,従来から医学知識に重きをおいてきたが,医師に必要とされる能力は知識にとどまらず,時間管理や対人関係のスキルなど,非常に多岐にわたる。医学教育はこれらの幅広い能力を成長させるよう工夫されなければならないが,病棟は講義室に比べてその機会に恵まれているともいえる。そのような意味から,医学教育における病棟診療医の果たす役割は大きい。
また,教育を提供すべき対象には,医学生や研修医にとどまらず,看護師や薬剤師,患者ならびにその家族なども含まれる。忙しい病棟業務のなかで,どのように効率よく教育の機会を創出するか,またどのような手法が効果的なのか。
本稿では,まず優れた指導医になるために必要な能力についてふれたあと,後輩医師や医学生への種々の効率的な教育方法を紹介し,さらには多職種連携における教育についても概説する。
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