特集 病棟管理
Part 1 病棟で働く医師が身につけるべき基本姿勢
1.病棟診療医に求められるリーダーシップ—新しいシステムを推進していくために
筒泉 貴彦
1
Takahiko TSUTSUMI
1
1愛仁会高槻病院 総合内科
pp.599-608
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900826
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読者のなかで,自分がリーダーであるとの自負をもって日々の業務に取り組んでおられる方がどれほどいるだろうか。我々は,医師としてどのように働くかについては,卒前および卒後教育により学ぶことはあるが,実際「リーダーとしてのあり方」という教育カリキュラムがルーチンであるかといわれると,そうではない。リーダーとしての資質は年齢を重ねるとともに自然と培われるものでもなさそうである。若くして誰からも認められるリーダーもいれば,年齢的にベテランの域に達してもリーダーになれない人もいる。組織にとって必要でありながら,どのようにしてなればよいかわからない,それがリーダーではないだろうか。
本稿ではリーダー,リーダーシップについて総論的に考えつつ,後半では本特集のテーマである病棟診療医におけるリーダー像について述べていきたい。
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