特集 内科エマージェンシー
各論(緊急度と頻度の高い疾患を中心に)
【コラム①】非痙攣性てんかん重積状態(NCSE)—疑うべき臨床所見,留意したい脳波検査の要点をつかむ
鈴木 秀鷹
1
,
江川 悟史
2
Hidetaka SUZUKI
1
,
Satoshi EGAWA
2
1武蔵野赤十字病院 救命救急科
2TMGあさか医療センター 神経集中治療部/脳卒中てんかんセンター
pp.776-784
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900727
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救急外来において,意識障害は非常に多い症候であり,その鑑別疾患は多岐にわたる。AIUEO TIPSで記憶されている読者も多いであろう。てんかん患者の発作後に継続する意識障害や意識の変容は1900年代初頭から報告されており,脳波学の発展とともに,非痙攣性てんかん重積状態non-convulsive status epilepticus(NCSE)の存在が注目されるようになった1)。
本稿では,NCSEを想起すべき臨床所見や鑑別疾患,脳波検査について解説し,最後に治療と予後に関してまとめる。
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