特集 救急外来で役立つ!—意識障害の診かた—“あたま”と“からだ”で考える
意識障害
【“あたま”が原因の意識障害】
非痙攣性てんかん重積
横堀 將司
1
,
金谷 貴大
1
,
横田 裕行
1
1日本医科大学大学院医学研究科救急医学分野
pp.1991-1996
発行日 2017年11月10日
Published Date 2017/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225201
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Point
◎意識障害患者において,脳波異常がみられるてんかん患者が稀ならず存在する.
◎最近のガイドラインでは「可視的な症状(発作)の有無によらず,臨床的あるいは電気的(脳波で確認できる)てんかん活動が少なくとも5分以上続く場合,あるいはてんかん活動が回復なく反復し,5分以上続く場合」をてんかん重積状態(SE)と定義している.
◎SEは,全身痙攣が主体の痙攣性てんかん重積状態(CSE)と,痙攣を伴わない非痙攣性てんかん重積状態(NCSE)に分類される.また,抗てんかん薬2剤により適切に治療してもてんかん発作が治まらないSEを難治性てんかん重積状態(RSE)と分類する.
◎持続脳波モニタリングは,集中治療中においても脳波異常の確認からNCSEの診断と治療に有用である.
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