特集 内科エマージェンシー
各論(緊急度と頻度の高い疾患を中心に)
10.痙攣—3ステップで立ち向かう「てんかん重積状態」初期診療のエッセンス
鈴木 秀鷹
1
,
江川 悟史
2
Hidetaka SUZUKI
1
,
Satoshi EGAWA
2
1武蔵野赤十字病院 救命救急科
2TMGあさか医療センター 神経集中治療部/脳卒中てんかんセンター
pp.763-775
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900726
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[要点]
●てんかん重積状態はできるかぎり早く停止させる。
●第1段階治療薬はベンゾジアゼピン系薬物を使用する。
●第2段階治療薬はホスフェニトイン以外にも,近年,レベチラセタムの有用性が報告されている。
●発作の臨床徴候が改善しない場合や意識が改善しない場合は,持続脳波モニタリングを検討する。
●発作の停止もさることながら,迅速な原因精査が重要である。
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