特集 抗血小板薬,抗凝固薬のすべて
【コラム⑤】DOAC時代のヘパリン—それでもまだヘパリン持続静注とAPTTの頻回測定に価値はあるのか
有好 信博
1
Nobuhiro ARIYOSHI
1
1The Queen's Medical Center Hospitalist Group
pp.510-516
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900698
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ヘパリンは,ウロン酸とアミノ糖からなる硫酸化グリコサミノグリカンの1つである。ヘパリンは,多糖類が線状の立体構造をもつという珍しい特性をもっているが,その構造は配列とサイズの両方の不均一性により,非常に複雑である。ヘパリンが発見されて100年以上経つが,直接経口抗凝固薬(DOAC*1)が開発された現代であっても,ヘパリンが必要とされる状況は数多く存在する。
本稿では,DOAC時代におけるヘパリンの立ち位置について考える。
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