特集 外来マネジメント
【各論】
5.歩行障害—整形か,神経か,それ以外か?診断ポイントを押さえよう!
難波 雄亮
1,2
Yusuke NAMBA
1,2
1安房地域医療センター 総合診療科
2沖縄県立中部病院 総合内科
pp.71-81
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900646
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歩行障害の原因は視力の問題,精神疾患,心疾患,感染症,代謝性疾患,神経筋疾患と多岐にわたる。臨床医が,これらの疾患のどれに該当し歩行障害をきたしているか判断するのは,挑戦的な課題である。健常者を対象とした研究1)では,20歳代の人と比べ70歳代になると,20〜30%の歩行速度や歩幅の減少が認められる。歩行やバランス障害は年齢とともに上昇し,60〜69歳では人口の10%,80歳以上では60%以上に異常を認めるといわれている2)。
本稿では歩行障害の鑑別の仕方を示しつつ,比較的多い筋骨格系・血管・神経筋疾患に絞って,頻度の高い歩行障害について解説していく。
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