特集 心不全
Part 3:ICU,病棟での心不全管理
【コラム⑤】心不全の原因疾患—病歴と身体所見はやはり重要!
平岡 栄治
1
Eiji HIRAOKA
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科
pp.932-943
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900620
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急性心不全をケアする際に意識する3つの軸として,①原因心疾患は何か? ②増悪因子は何か? ③血行動態はどうか?(Wet or Dry,Warm or Cold)が重要である*1。
本稿では,原因疾患にどのようなものがあるか,なぜ鑑別が必要か,そして病歴と身体所見の役割について説明する。虚血性心疾患精査として,冠動脈CT,負荷心筋シンチグラフィ,負荷エコーなどが実施され,非虚血性心疾患精査として,MRI,核医学検査(FDG-PETスキャン,Gaスキャン,ピロリン酸心筋シンチなど),心筋生検が考慮される。しかし他の分野と同様,鑑別診断にまず重要になるのは,病歴聴取,身体診察である。
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