特集 腎疾患
【急性腎障害(AKI)】
7.造影剤腎症(CIN)—高リスク患者の把握が重要
神尾 恭弘
1
,
平岡 栄治
2
Takahiro KAMIO
1
,
Eiji HIRAOKA
2
1東京ベイ・浦安市川医療センター 循環器内科
2東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科
pp.77-93
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900395
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ヨード造影剤を用いた画像診断は,現在の日常診療に必須であり,カテーテル治療に代表されるように,検査のみならず治療領域でも使用される機会が多くなっている。さまざまな疾患を抱えた患者をみる機会の多いホスピタリストにとって,ヨード造影剤の副作用である造影剤腎症contrast induced nephropathy(CIN)の知識は必須である。現在,CINに関してACR1)*1,ESUR2)*2,KDIGO3)*3などのガイドラインがあり,2012年には日本から「腎機能障害におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン」4)も発表された。本稿ではこれらのガイドラインを中心に,CINについて述べる。
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