特集 腎疾患
【急性腎障害(AKI)】
4.AKIの特徴と鑑別診断—AKIの多様性を知り,原因疾患に迫る
山下 徹志
1,2
,
土井 研人
1,2
Tetsushi YAMASHITA
1,2
,
Kent DOI
1,2
1東京大学医学部 腎臓内分泌内科
2東京大学医学部附属病院 集中治療部
pp.37-47
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900391
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これまでacute renal failure(ARF)とよばれていた,急激に進行する腎機能低下を呈する病態は,細胞・組織レベルでの早期の腎臓障害を含むacute kidney injury(AKI)として新たに認識されるようになった。多くの疫学的検討によりAKIが死亡率や入院期間といったアウトカムと強い関連を示すことが明らかとなった。AKIを早期に診断して原因のすみやかな除去を目指すのみならず,新たな薬物・治療戦略による効果的な介入が期待されている。本稿では,ホスピタリストとして知っておきたいAKIの知識を,鑑別診断に焦点をあてて概説する。
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