急性腎障害(AKI)-概念の確認から、さらなる予後改善を目指して
《AKIと全身臓器》AKIと消化器疾患
澤 直樹
1
,
高市 憲明
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院 腎センター
キーワード:
肝腎症候群
,
急性腎障害
,
膵炎
Keyword:
Hepatorenal Syndrome
,
Pancreatitis
,
Acute Kidney Injury
pp.435-438
発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012335884
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●進行した肝疾患に腎障害を合併することは予後不良を示唆する。とくに肝腎症候群を発症した場合、現時点では確立された治療法がないため、早期の腎機能低下の発見と、増悪因子の改善が必要である。●重症急性膵炎に急性腎障害が合併する頻度は高い。十分な輸液を行い、血圧や尿量の維持を試みる。循環動態の安定が得られず、利尿の得られない症例では持続的血液濾過透析(CHDF)等も考慮される。
©Nankodo Co., Ltd., 2012