急性腎障害(AKI)-概念の確認から、さらなる予後改善を目指して
《AKIの診断》AKIをどこで疑い、治療に結びつけるか
谷澤 雅彦
1
,
志水 英明
,
藤田 芳郎
1中部ろうさい病院 腎臓内科
キーワード:
危険因子
,
急性腎障害
,
体重
,
病歴聴取
,
乏尿
,
リスク評価
,
バイタルサイン
Keyword:
Body Weight
,
Medical History Taking
,
Oliguria
,
Risk Factors
,
Risk Assessment
,
Vital Signs
,
Acute Kidney Injury
pp.379-385
発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012335873
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●AKIを診断する過程でもっとも重要でかつ最初に取り組むことは病歴聴取である。その後バイタルサインを確認し、身体所見をとり、各種追加検査(採血・検尿、画像検査)を行っていく。●AKIとしてわれわれ腎臓内科がコンサルトを受けると、病歴聴取だけで診断につながるヒントは十分に得られる。また病歴聴取においてある程度検査前確率を上げていないと、得られる身体所見も不確かなものになる。●AKIのTPO(time、place、occasion)、腎前性・腎性・腎後性の鑑別のポイントを押さえておけば、AKIを早期に発見、願わくば予防も可能で、患者予後改善につながる可能性がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2012