特集 膠原病
【各論】
19.Sjögren症候群—患者が乾燥症状を訴えないことも多い
横川 直人
1
Naoto YOKOGAWA
1
1東京都立多摩総合医療センター リウマチ膠原病科
pp.529-539
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900376
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■Sjögren症候群とは?
Sjögren症候群は,ドイツの眼科医であるHenrik Samuel Conrad Sjögrenが,1933年に19例の涙腺,唾液腺の異常による乾燥症状で,特に乾燥性角結膜炎を呈し関節炎を高率に合併する全身性疾患の存在を報告したことが最初である。Sjögren症候群の特徴は以下の3つに要約できる。
①自己免疫性疾患である。
②原則的に,慢性で進行性である。
③全身の外分泌腺の障害が特徴であるが,他の多臓器に障害をきたし得る。
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