特集 不整脈1—上室性不整脈
はじめに|不整脈診療における総合内科医の役割—「専門医におまかせ」となっていませんか?
平岡 栄治
1
Eiji HIRAOKA
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科
pp.501-502
発行日 2022年2月24日
Published Date 2022/2/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900931
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我々総合内科医には,循環器疾患に対する苦手意識があります。多くの都市部の大病院では,内科は専門科の縦割りであり,総合内科研修中ですら,循環器疾患の診療に接する機会が少ないという印象があります。特に不整脈に関しては,第一に心電図に対し苦手意識をもち,「不整脈は循環器専門医におまかせ」となりがちではないでしょうか。
例えば,心房細動患者は,日本に80万人いるともいわれ,今後も増えると予想されます。循環器専門医の数は1.3万人です。すべてを循環器専門医がケアすることは不可能であり,この超高齢社会を乗り切るためには,総合内科医も循環器専門医の助けを適宜借りながら,ある程度(しかも,高クオリティで)心房細動診療にあたっていくことが求められます。
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