特集 血液疾患
【コラム】骨髄異形成症候群(MDS)—さまざまな疾患を念頭に,必要な検査を行いながら鑑別を進める
得平 道英
1
Michihide TOKUHIRA
1
1埼玉医科大学総合医療センター 血液内科
pp.866-873
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900188
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骨髄異形成症候群myelodysplastic syndromes(MDS)は,造血幹細胞レベルの細胞異常がその病因であり,有効な細胞生成が阻害される結果として無効造血が出現し,白血球,赤血球,血小板の3系統における異形成を伴う血球異常を特徴とする1)。近年,その分子病態の解明が飛躍的に展開するとともに,新規薬物が開発され,これまで輸血を含めた補助療法が主体であった治療戦略に大きな変化が生じつつある。
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