特集 血液疾患
【コラム】骨髄検査—必要な検査をより安全確実に,快適に行うために
樋口 敬和
1
Takakazu HIGUCHI
1
1聖路加国際病院 血液内科
pp.862-865
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900187
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骨髄検査により,造血の場である骨髄を直接評価することが可能であるほか,骨髄検査は造血器疾患・腫瘍のみでなく,ほかの多くの疾患の診断でも重要である。比較的安全な検査と言えるが,頻度は低いながらも合併症のリスクはあり,患者の負担も大きいことから,その必要性と行うべき検査を十分に検討して施行するべきである。合併症の頻度については,日本での全国調査はなされていないが,英国血液学会が2000年代前半に毎年行った全国調査1)では0.07〜0.08%と報告されており,出血が最も多い合併症であった。
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