特集 腫瘍
8.合併症(オンコロジックエマージェンシーを中心に) ②脊髄圧迫—早期発見の手掛かりを見落とさない!
橋本 典諭
1
Norisato HASHIMOTO
1
1東海大学医学部付属八王子病院 血液腫瘍内科
pp.673-678
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900116
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前稿でも述べたとおり,オンコロジックエマージェンシーとは,悪性腫瘍の経過中に生じる緊急性の高い病態をいう。本稿では,その1つである脊髄圧迫について解説する。
悪性腫瘍(転移性腫瘍)による脊髄圧迫metastatic spinal cord compression(MSCC)は,診断および治療の遅れが予後に大きく影響するため,早期に発見することが肝要である。ここでは,早期発見につながるサインを紹介し,診断や紹介時のポイントとともに,エビデンスをふまえた治療選択について説明する。
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