特集 腫瘍
【コラム】抗がん治療における放射線治療の考え方—悪性腫瘍を俯瞰的にとらえ,全身疾患として扱う放射線腫瘍医の立場から
玉置 幸久
1
,
猪俣 泰典
1
,
稗田 洋子
1
Yukihisa TAMAKI
1
,
Taisuke INOMATA
1
,
Yoko HIEDA
1
1島根大学医学部附属病院 放射線治療科
pp.620-629
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900110
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今日では,がん治療は手術,放射線治療,化学療法を組み合わせて,より治療効果を高めようとする集学的治療が基本である。本稿では,放射線腫瘍医の立場から,ホスピタリストや腫瘍内科医に知ってほしい,抗がん治療における放射線治療の基礎知識,具体的には,放射線治療法の種類や目的,線量や照射回数の設定,放射線治療がよく行われる臓器とそうでない臓器があるのはなぜか,などについてまとめる。
本稿で理解を深め,常に放射線治療という治療手段を念頭において診療にあたっていただければ幸いである。
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