特集 恐れず恐れよ!骨転移診療 超実践ガイド
Part2 骨転移は誰が、どう診ればよいのか
各職種の役割と現場を変える積極的なかかわり方
放射線治療科(放射線腫瘍科)の立場から
河守 次郎
1
1聖路加国際病院放射線腫瘍科
pp.416
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200326
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
チーム介入前の課題
全身治療の進歩により、長期生存可能な骨転移患者が増加している。放射線治療は緩和照射のほか、高精度放射線治療による高線量照射や手術、椎体形成術などを組み合わせることで患者の身体能力を維持し、骨転移制御向上に役立てることができる。しかし、治療方法の選択は、症状や部位、全身状態、予後などを考慮して、その患者に最も適したものを選択する必要がある。そして、その選択は速やかに行なわれなければならない。
しかし、異なる診療科や職種の間での認識の違いは、大きな障害となりうる。特に骨転移診療がチームとして機能する前には、放射線治療の依頼に対して他の方法の適否を検討するのに時間を要することがあり、改善の必要性を感じていた。
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.