診療controversy medical decision makingのために 前立腺癌治療
放射線治療の立場から
土器屋 卓志
1
1埼玉医科大学 包括的がんセンター
キーワード:
前立腺腫瘍
,
放射線療法
,
前立腺特異抗原
Keyword:
Prostatic Neoplasms
,
Radiotherapy
,
Prostate-Specific Antigen
pp.962-967
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008056092
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前立腺癌の放射線治療には、外照射と小線源治療とがある。前立腺癌は線量が多くなると治癒率が上昇するが、そのためには周囲組織とくに直腸線量を減らしつつ前立腺への線量集中を高める高精度放射線治療技術が必要とされる。線量集中が効果的に行われれば手術と同等の成績が保障されるとともに、合併症も少ない。しかしながらわが国では高精度の外照射治療および小線源治療が実施可能な施設数がまだ十分とはいえない現状があり、治療法の選択には施設環境を慎重に考慮することが大事である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007