特集 感染症2
④疾患各論
6.カテーテル関連血流感染症(CRBSI)—実臨床をふまえた診断と治療,予防の基本的アプローチ
藤田 裕晃
1,2
,
中村 造
2
Hiroaki FUJITA
1,2
,
Itaru NAKAMURA
2
1荏原病院 感染症内科
2東京医科大学病院 感染制御部
pp.545-551
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900013
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カテーテル関連血流感染症(CRBSI)はカテーテル挿入に起因し,全身の血流感染症に進展する病態である。これまでは,主に中心静脈カテーテルの挿入が原因となる血流感染症(CLABSI)が問題視されてきたが,近年はそれ以外のカテーテル(末梢静脈カテーテル,動脈カテーテルなど)の感染も問題になっている。
本稿ではCRBSIの診断と治療について,カテーテル抜去の適応や,血液培養陰性化の確認の必要性,合併症への対応なども交えて解説する。また,CRBSIの予防についても説明する。
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