特集 感染症2
②IDコントロール
1.薬剤耐性(AMR)総論—我々は今,どのようなアクションを起こすべきなのか?
関谷 紀貴
1
,
具 芳明
2
Noritaka SEKIYA
1
,
Yoshiaki GU
2
1がん・感染症センター都立駒込病院 感染制御科/臨床微生物科
2国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター
pp.441-455
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900004
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近年,薬剤耐性問題は,公衆衛生上の世界的な課題として認識されている。2015年5月のWHO総会で採択された世界行動計画では,全加盟国が2年以内に薬剤耐性菌に対する国家行動計画を策定し,実行することが求められた。そのため,2016年4月,日本の薬剤耐性問題において今後5年間で重点的に取り組むべき課題と行動計画を示した「薬剤耐性(AMR*1)対策アクションプラン2016-2020」が発表された。
本稿では,薬剤耐性問題の背景,アクションプランの概要,ホスピタリストに関連する感染予防・管理,抗微生物薬の適正使用について概説する。
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