連載
え? 知らないの?パルスオキシメータの追加機能
小山 昌利
1
,
森實 雅司
2
1公立陶生病院 臨床工学部
2済生会横浜市東部病院 臨床工学部
pp.796-801
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102200696
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パルスオキシメーターの基本的な測定原理
パルスオキシメータは,可視光線の赤色光(Red:波長660nm付近)と近赤外線の赤外光(IR:波長940nm付近)の2波長(図1-A)1)の透過光量を計測することで非侵襲的に経皮的酸素飽和度(SpO2)を計測することができる。透過光量を「容積脈波法」と「分光光度法」で測定している。
体組織は直流成分(DC)(血液以外の筋や組織,静脈,動脈の非拍動成分)と交流成分(AC)(心臓の拍動により変化している動脈成分)(図2)に分けられる。容積脈波法では,光が体組織を通過する際,交流成分の拍動によって光路長は変化し,透過光量にも変化が生じることから,動脈成分を同定して計測している。
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