技術講座 生理
パルスオキシメータを使う
桑平 一郎
1
1東海大学医学部付属東京病院呼吸器内科
pp.600-605
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205967
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Point
●世界に先駆け,パルスオキシメータを開発したのは青柳卓雄氏です.1975年に「イヤオキシメータ OLV-5100」という名称で製品が発売されました.これが世界初のパルスオキシメータです.
●酸化ヘモグロビン(Hb)は赤外光をよく吸収するのに対し,還元Hbは赤色光をよく吸収します.この特性の違い,すなわち吸収スペクトルの差を利用して経皮的にSpO2を求めます.
●測定値に遅延が生じる要因として,生理的,機械的,病的要因があります.測定時に注意する必要があります.これとは別にさまざまな誤差の原因があります.
●SpO290%以下はPaO260mmHg以下に相当し,生体内の酸素が急激に不足する呼吸不全状態となります.日常診療ではSpO2が90%以上あるかどうかをチェックします.
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