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え? 知らないの?体外式ペースメーカの基本事項
伊藤 朋晃
1
1小倉記念病院 検査技師部工学課
pp.206-213
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102200491
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体外式ペースメーカは,徐脈に対して一時的にペーシングを行うための機器である。心調律の異常低下である徐脈は,刺激生成異常,刺激伝導異常により発症する。ICUで遭遇する徐脈には,もともと徐脈性不整脈がなくても,心疾患の合併,電解質異常,手術操作や迷走神経刺激状態による一過性の徐脈がある。この時,徐脈による心拍出量の減少と血圧の低下により全身の臓器灌流が維持されなくなった場合は,迅速に体外式ペースメーカを挿入する必要がある。本稿では,体外式ペースメーカについての基本事項,管理上重要なポイントを解説する。
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