特集 ICUエコー
Part 1 総論
2.超音波検査の基本—プローブ操作,適正画像,画像保存の基礎
西周 祐美
1
Yumi SAISHU
1
1横浜市立大学大学院医学研究科 麻酔科学
pp.9-14
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102200345
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最近の超音波機器は,観察対象物を適切に描出できるように臓器ごとのデフォルトが設定されており,だれでもプローブを当てるだけで簡単に画像を得ることができる。しかしながら「ただ当てて見るだけ」で,画像保存のルールをおざなりにすると,後日,検者自身で確認する際や,他者が確認する際に,左右,頭尾がはっきりせず混乱をまねいてしまうことになりかねない。また,深度,ゲイン,フォーカスといった設定を検者自身で調整すれば,より鮮明に目的臓器が描出できるのは周知のとおりである。本稿では,超音波検査の基本である画像保存のルールとノボロジー(後述)について解説する。
Summary
●プローブを持つ手は必ず支点を作り,力を抜いて細かな動きができるようにする。
●スライド,ティルト,ローテーション,ロッキングを使いこなす。
●深度,ゲイン,フォーカスのノボロジーを使いこなす。
●オリエンテーションマーカーとオリエンテーションインジケーター,画像の左右など描出の基本ルールに則した画像を描出し保存する。
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