特集 急性冠症候群
12.ACSの長期予後を視野に入れた薬物・生活のマネジメント―科学的根拠と最新の知見
島田 悠一
1
,
香坂 俊
2
Yuichi SHIMADA
1
,
Shun KOHSAKA
2
1Division of Cardiovascular Medicine, Brigham and Women's Hospital, Harvard Medical School
2慶應義塾大学 循環器内科
pp.205-213
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100516
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これまでの章では主に急性期の管理を中心に扱ってきたが,最後を飾る本稿では非ST上昇型ACS(NSTE-ACS)*1の「退院後」を取り扱う。長期的な視野をもって急性期の治療にあたることは,どのような場面でも重要であり,ことにACSでは急性期を乗り切っただけでは治療の半分も終わっていないとする考え方が最近では支配的になっている。こうした考え方が重要であることは,まずデータからNSTE-ACSの予後をみていくことで明らかとなる。
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