特集 急性心不全
9.血圧が保たれた急性心不全―日本のレジストリーデータから考える
横山 広行
1
Hiroyuki YOKOYAMA
1
1国立循環器病研究センター 心臓血管内科部門 心血管系集中治療科
pp.749-755
発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100349
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近年,急性心不全症候群acute heart failure syndromesの初期治療において,収縮期血圧に基づいた患者層別化が注目されている。従来のACC/AHA*1やESC*2の心不全ガイドラインでは病態や病期に基づく層別化が推奨されているが,急性心不全症候群の救急外来到着早期(6~12時間以内)の対応については十分なエビデンスが集積されていないため,必ずしも初期治療に適した層別化とは言えない1,2)。
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