特集 外傷
【コラム】外傷と栄養
近藤 豊
1
Yutaka KONDO
1
1聖路加国際病院 救命救急センター
pp.592-597
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100328
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重症外傷の患者における栄養に関しては,近年では早期経腸栄養の有用性が注目を浴びている。また,これらの経腸栄養のなかでも,特定の免疫賦活作用をもつ免疫強化栄養剤immune enhancing diet(IED)や,グルタミン大量投与が注目を浴びるなど,外傷患者に対する栄養戦略の幅が広がるとともに,その効果の検討も必要となってきている。
本コラムでは現在,何がわかっていて何がわかっていないのかを,エビデンスに基づいてEAST*1の外傷患者に対する栄養ガイドライン1)を中心に説明する。EASTガイドライン自体は体幹外傷,頭部外傷,熱傷の3本柱で構成されているが,今回は体幹の外傷を中心に述べ,頭部外傷,熱傷に関しては重要と思われる部分のみ紹介させていただく。
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