連載 ICUフェローからのメッセージ
第7回:LDSホスピタル訪問記:チーム医療の最前線を垣間見て
石岡 春彦
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1自治医科大学附属さいたま医療センター 集中治療部
pp.446-447
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100311
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私は,日本で集中治療医学のトレーニングを始めて間もないシニアレジデントである。そのレジデントが,2009年11月末から3週間,米国ユタ州ソルトレイクシティにあるプライベートホスピタルのICUで,しどろもどろ研修を行った。ごく短い期間ではあったが,米国の医療を垣間見たことは,医療者としての視野を広げるよい機会となった。彼の地での診療内容が,以後の私の臨床プラクティスにさまざまな示唆を与えたことはもちろんである。もっともそれ以前に,異なる社会医療経済のなかで,多様な文化的背景を持つ人々が医療を享受する姿を眺めることは,単純に興味深いことであった。また,翻って日本の医療の特質を改めて明確に意識した。初めて海外の医療現場を見た者の立場から,そこで感じたこと,驚いたことなどを思いつくまま書き綴ってみた。
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