バトルオンセミナー 麻酔器
―エイシス―麻酔管理の未来が垣間見える
後藤 隆久
1
GOTO, Takahisa
1
1横浜市立大学医学部 麻酔科学教室
pp.506-508
発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101245
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未来にフィットする麻酔器
麻酔器は,器械としてはすでにかなり成熟したものです。そこで,これからの全身麻酔器を選ぶうえでのポイントは,とてもシンプルで安いか,あるいは,とびきりのイノベーションを搭載しているか(またはその可能性があるか),のどちらかになると思います。GEヘルスケア社製のエイシス(図1)は後者に当てはまり,私が考える未来の麻酔器像にフィットするのです。
というのも,麻酔科の最大の問題はマンパワーで,“麻酔看護師”問題なども,今年になってまた再燃するのではないかといわれています。このマンパワー不足を解決する手段の一つが,麻酔の遠隔管理や自動化だと思います。図2は,1954年に予想された50年後の全身麻酔管理の様子ですが,遠隔操作がキーコンセプトになっています。私はもっと自動化されるといいなと思っていて,そこにエイシスの可能性を垣間見ているのです。
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