特集 ARDS
【座談会】隔靴搔痒のARDS臨床の克服―ベテランIntensivistからのメッセージ
讃井 將満
1
,
大庭 祐二
2
,
田中 竜馬
3
,
藤谷 茂樹
4
1自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部
2University of Missouri 呼吸集中治療内科
3LDS Hospital 呼吸器内科・集中治療科
4聖マリアンナ医科大学 救急医学
pp.115-129
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100172
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
ARDSとはいったい何か
讃井:この座談会の目的は,特集の誌面には現れにくい,ARDSの日常診療の現場で,臨床医として肌で感じていることを,読者の方々にお伝えすることです。特に,米国の第一線でずっと集中治療や呼吸器に携わってきた先生方からの,若い先生に対するメッセージとして,「こうすればうまくいった,あるいはこういう点に注意するといい」など,ARDS診療のコツ,アドバイスがお伝えできればと思います。インターネット電話を使った座談会なので,お互い顔を見ながらの通常の座談会とまたちょっと違った味が出るかもしれません。
まず,実際的な診療に関して語っていただく前に,ARDSの定義の問題を整理しておきたいと思います。
Copyright © 2009, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.