Japanese
English
症例
ニフェカラント塩酸塩による皮膚障害
Skin Abscesses and Ulcers Induced by Nifekalant Hydrochloride
松本 桂
1
,
平松 功太郎
1
,
高松 法子
1
,
鈴木 麻生
1
,
伊藤 亜希子
1
,
高橋 直矢
2
,
蒲原 毅
1
Katsura MATSUMOTO
1
,
Kotaro HIRAMATSU
1
,
Noriko TAKAMATSU
1
,
Mao SUZUKI
1
,
Akiko ITO
1
,
Naoya TAKAHASHI
2
,
Takeshi KAMBARA
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター,皮膚科(主任:蒲原 毅部長)
2横浜市健康福祉局衛生研究所
キーワード:
ニフェカラント塩酸塩
,
結晶
,
皮膚障害
,
保存的加療
Keyword:
ニフェカラント塩酸塩
,
結晶
,
皮膚障害
,
保存的加療
pp.1981-1984
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001717
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67歳,女性。難治性心室頻拍に対して約1カ月間,ニフェカラント塩酸塩(シンビット®)が末梢静脈から経静脈的持続投与された。投与開始約1週間後から注射部位およびその中枢側に有痛性の皮下硬結,発赤が出現し波動を伴っていた。切開にて白色固形物,膿汁がみられ,病理組織学的に針状の結晶成分とその周囲に炎症細胞浸潤が認められた。ニフェカラント塩酸塩による皮膚障害と診断した。推奨濃度より高い濃度で末梢静脈より投与されたことが誘引となり発症したと考えられた。保存的加療により投与開始から3カ月で上皮化した。
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