特集 栄養療法
【コラム】重症患者において,経腸栄養を早期に開始しtarget goalに達するコツ
東別府 直紀
1
,
下薗 崇宏
2
Naoki HIGASHIBEPPU
1
,
Takahiro SHIMOZONO
2
1神戸市立医療センター中央市民病院 麻酔科・NST
2自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部
pp.532-544
発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100074
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栄養に関する主要なガイドライン1~3)では,若干の違いはあるものの,早期経腸栄養early enteral nutrition(EN)は入院後24~48時間以内に開始される経腸栄養と定義されている。重症患者に対する標準治療と現時点では考えられている早期経腸栄養ではあるが,重症患者に早期経腸栄養を開始するにあたっては,さまざまな疑問や問題(投与ルートや栄養剤の選択,胃食道逆流・下痢などの合併症)に直面する。本コラムでは,これらの疑問や問題について,現在までにどのような研究が行われ,どのような結果が出ているのか,また,ガイドラインではどのような対応が推奨されているのかを検証してみたい。
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