特集 栄養療法
9.「特集 栄養療法」解説―旧来のドグマを打ち破る思考回路の駆動力
寺島 秀夫
1
Hideo TERASHIMA
1
1筑波大学大学院 人間総合科学研究科 疾患制御医学専攻 外科学
pp.545-547
発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100075
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折しも,本特集号の発刊直前の2011年6月29日に,Early Parenteral Nutrition Completing Enteral Nutrition in Adult Critical Ill Patients trial(EPaNIC trial)*1の結果が公表された。EPaNIC trialは,本特集が主要な論題の1つに定めた「投与エネルギーの増量は予後を改善するのか?」の問いに対して明確な回答を与えるとともに,今後の“栄養療法の方向性”に大きな影響を及ぼすことは必至である。そして,絶妙のタイミングで刊行された本特集号は,読者がその方向性を正しく感知して自らの思考回路により栄養療法を理論的に実践しようとする時に“羅針盤”として機能することが期待される。
以下,EPaNIC trialを題材として本特集の活用法を提言したい。
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