徹底分析シリーズ 脊髄くも膜下麻酔さいこう
脊髄くも膜下モルヒネのすすめ—上手に使えば麻酔の質が向上する
森下 博隆
1
,
上村 友二
1
Hirotaka MORISHITA
1
,
Yuji KAMIMURA
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科 麻酔科学・集中治療医学分野
pp.1080-1083
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101203091
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脊髄くも膜下腔へのモルヒネ投与は,長時間にわたって鎮痛効果を発揮する。この持続的な鎮痛効果は,脊髄くも膜下麻酔(以下,脊麻)による術後疼痛管理において大きな利点となる。しかしながら,呼吸抑制やその他の副作用が遅発性に現れるリスクも伴う。麻酔科医には,これらのリスクとベネフィットを十分に理解し,安全かつ効果的な管理を行うことが求められる。
本稿では,脊麻におけるモルヒネの使用について,適切な用法・用量および術後モニタリングの方法を検討し,安全な使用方法について考察する。
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