徹底分析シリーズ 麻酔科医と外科医
麻酔科医が知らない外科医のホンネ—コミュニケーションエラーを防ごう
松島 一英
1
Kazuhide MATSUSHIMA
1
1Department of Surgery, University of Southern California
pp.754-757
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101203000
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麻酔科医と外科医の関係は非常に特異である。というのも,さまざまな分野の医師が働く医療の現場においても,手術室における麻酔科医と外科医のように異なる専門家が同時に同じ空間で同じ患者の治療にかかわることがほかにあまりないからである。場合によっては,毎日のように手術室で顔を合わせ,さまざまな症例をともに担当する麻酔科医と外科医は,互いに気心の知れた関係であることが多い一方で,互いが思ったり感じたりすることが共有できていないこともある。
本稿では,外傷や救急一般外科を専門とする筆者の立場から,麻酔科医と案外共有されていなかったり,麻酔科医に誤解されがちだったりする外科医のホンネについて,症例を提示しながらいくつか紹介する。
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