症例ライブラリー これ,人工心肺から離脱してOK?
「カテコラミンは?」……外科医よ,ちょっと待ってほしい。その前に押さえておくべきことがある。
有澤 創志
1
Shoji ARISAWA
1
1神戸麻酔アソシエイツ
キーワード:
僧帽弁形成術
,
収縮期前方運動
,
SAM
,
低侵襲心臓手術
,
MICS
,
中枢-橈骨動脈圧較差
,
ドブタミン
,
橈骨動脈圧波形
Keyword:
僧帽弁形成術
,
収縮期前方運動
,
SAM
,
低侵襲心臓手術
,
MICS
,
中枢-橈骨動脈圧較差
,
ドブタミン
,
橈骨動脈圧波形
pp.1034-1036
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202695
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■症例1
75歳の女性。身長148cm,体重41kg。動悸を主訴に紹介され受診。Carpentier P2逸脱による重度僧帽弁逆流(MR)と軽度三尖弁逆流(TR)およびS字状中隔に対して低侵襲心臓手術(MICS)による僧帽弁形成術(MVP)+左室流出路筋束切除術が予定された。NYHA分類Ⅱ度,左室駆出率(LVEF)56%,ヘモグロビン(Hb)11.6g/dL,ヘマトクリット(Ht)35.9%,血小板(Plt)12.7×104/μL,尿素窒素(BUN)18.0mg/dL,クレアチニン(Cr)0.64mg/dL。
CT画像では,上行大動脈や下行大動脈にプラークはなく,弓部大動脈に軽微な石灰化を認めるが,有意なプラークや血栓は認めなかった。また,臓器障害も指摘されなかった。
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