ぶらり研究室探訪記 ざ・リアル〈後編〉
東京慈恵会医科大学 麻酔科学講座
中澤 春政
1
,
木田 康太郎
2
1杏林大学医学部 麻酔科学教室
2東京慈恵会医科大学 麻酔科学講座
pp.799-807
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202620
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〜前編のあらすじ〜
東京慈恵会医科大学の木田ラボを訪れた杏林大学の中澤先生ご一行(吉川貴紘先生,元山宏展先生)。木田先生から,木田ラボのコンセプトは「動物モデルを使って,臨床に即した研究をする」こととの説明を受け,ラボメンバーの杉本有基先生から,ラットの脊髄虚血再灌流モデル作りについてのプレゼンテーションをしてもらいました。ディスカッションも弾み,大いに刺激を受けた様子です。
…
木田(以下,木) 次は内山敬太先生です。テーマは「大量出血モデルの確立と冷蔵血小板」です。この発表のあと,内山先生が実験手技のデモンストレーションをする予定なので,じっくりお聴きください。
中澤(以下,中) 冷蔵血小板…?
木 最初に補足をすると,これは日本赤十字社(以下,日赤)とのコラボ研究です。冷蔵血小板の止血効果をみるため,木田ラボで動物モデルの作成から検証までを行うことになり,内山先生が取り組んでくれているのです。
中 なるほど。だから,木田先生が得意とするガス吸入系の実験ではないのですね。わかりました。続けてください。
内山(以下,内) 内山です。医者5年目で,レジデント3年目になります。
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