教室紹介
東京慈恵会医科大学/新潟大学
神田 行雄
pp.284-285
発行日 1968年3月1日
Published Date 1968/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200304
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教室の歴史本学は明治14年5月1日に創立された成医会講習所をもつて始まり,医学専門学校を経て,大正10年10月19日に東京慈恵会医科大学となり,実に創立以来87年を経過している。さて皮膚科学教室は,後年日本皮膚科学会名誉会頭に推された笹川三男三教授を初代として明治29年に開講され,以後朝倉文三教授,渡辺一郎教授,土肥章司教授と続き,昭和21年には現在の土肥淳一郎教授が就任せられ,その翌年泌尿器科教室が分離してから,次第に医局員の数も増え,研究に,外来診療に,又学生の教育にと教室は一層充実され,現在では,在籍医局員は実に32名の多きを数えるに至つた。その間,土肥淳一郎教授には,昭和35年東部連合地方会会長となられ,昭和39年青戸分院長に,更に昭和41年12月から附属病院長として御活躍中であり,又昭和44年第68回皮膚科学会総会には,私学として初の会頭に推挙され,教室内には既に総会ムードが横溢している。
研究テーマ主なる研究テーマは1)皮膚外用剤の吸収に関する研究,特にその経皮吸収及び薬効学的研究は,武蔵工大原子力研究所の協力を得て多方面より実験中であり,その一部は第68回皮膚科学総会において宿題報告として発表される予定である。2)皮表細菌特にブドウ状球菌に関する研究,ウィールスの電子顕微鏡学的研究は,長年に渉り各種ウィールスについて発表していたが現在はこの他に経皮吸収に関する研究の一環として活躍中である。
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