徹底分析シリーズ ペインクリニックの未来
周術期の区域麻酔とペインクリニックでのブロック—同じことと,違うこと
山崎 広之
1
Hiroyuki YAMASAKI
1
1大阪公立大学大学院医学研究科 麻酔科学講座
pp.758-761
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202610
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最近の周術期区域麻酔では,超音波ガイド下ブロックの種類が増えたり,術式の低侵襲化により硬膜外麻酔が必要な症例が相対的に減少したりしている。そのためか,区域麻酔の経験数を増やしたいのにスキルがなかなか身に付かないと悩む若手麻酔科医から,「ペインクリニック研修を通じて手術の区域麻酔ができるようになりたい」と言われることが多くなってきたように感じる。ペインクリニックでの診療が手術麻酔で役立ったと感じることももちろん多いが,手術室で行う区域麻酔とペインクリニックで行うブロックは異なる部分もあり,ペインクリニック診療の機会が多い筆者が周術期区域麻酔について語るに足るかは正直微妙である。
本稿では,このような筆者の視点から,両者の共通点と相違点について紹介する。
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