投稿論文 紹介
日本のペインクリニックの淵源 Haertelのガッセル神経節ブロック
松木 明知
1
1弘前大学 大学院医学研究科麻酔科学教室
キーワード:
三叉神経節
,
三叉神経痛
,
神経ブロック
,
肖像画
,
ペインクリニック
,
ヘルテル, F.
Keyword:
Trigeminal Ganglion
,
Trigeminal Neuralgia
,
Nerve Block
,
Portraits as Topic
,
Pain Clinics
pp.1248-1258
発行日 2020年11月10日
Published Date 2020/11/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021050838
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日本のペインクリニックは、1962年に東京大学で始まった。山村秀夫はこれを始めるに際して、若杉文吉に奈良医科大学の恩地裕から神経ブロック全般の研修を、そしてF.Haertelの直弟子である大阪大学の小沢凱夫から三叉神経痛に対するガッセル神経節ブロックを学ばせた。1920年代にHaertelがこのブロックを小沢に伝授した。以後、若杉はわが国でのペインクリニックの発展に貢献する。この意味でHaertelのガッセル神経節ブロックは日本におけるペインクリニックの手技の淵源といえる。
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