快人快説
硬膜外自家血パッチ,その後—「終わりよければすべてよし」ではなかった
坪川 恒久
1
Tsunehisa TSUBOKAWA
1
1東京慈恵会医科大学 麻酔科学講座
pp.595-602
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202561
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はじめに
実はこのタイトルの文章を書くのは2回目である。最初は2003年に総説として『臨床麻酔』に発表している。おそらく自分で書いた最初のレビューだと思う。それ以来,思い入れをもってこの治療法をみてきた。その中で近年,大きく流れが変わり,これは日本でも啓発しなくてはと,LiSA編集部に売り込んだのが2022年の秋だった。それからできるかぎり文献を集めて書き上げた。ところが思い余って30000字を超える大作となってしまい,当然のごとく編集部からは大幅減量の指示が入り,泣く泣く削り始めた。しかし,その作業に入ってからも「これは知っていて欲しい」と思うところが数多くあり,削るには忍びない。そこで異例の形式ではあるが,誌面に採用されなかった部分を「ノート」として,右のQRコードから閲覧できるようにした。ぜひ,ご一読いただきたい。
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