徹底分析シリーズ 手術室の放射線防護できていますか?
医療者の健康を守るために—線量計を正しく装着して,見えない放射線の被ばく線量を把握・管理しましょう
山口 和也
1
Kazuya YAMAGUCHI
1
1元 大阪大学医学部附属病院 放射線部放射線管理室
pp.1082-1088
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202377
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
放射線による健康障害は,放射線が存在する環境と,そこに放射線を被ばくする人が立ち入ることによって発生する。手術部門では,透視,撮影時にも手術室内に滞在し,X線にさらされる,又はそのおそれのある業務に従事する医療者が存在する。医療における放射線管理に係る法律は図1に示すとおり制定され,重複して規制されている。
本稿では,厚生労働省が所掌する医療法(昭和23年法律第205号)と医療法施行規則(昭和23年厚生省令第50号),そして労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)(以下,労安法)と電離放射線障害防止規則(昭和47年労働省令第41号)(以下,電離則)について,法令がどのような趣旨で制定されているか概説する。
Copyright © 2022, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.