特集 原発事故と健康影響—福島県民健康調査と風評対策
—福島原発事故・県民健康調査①—被災者の被ばく線量推計
石川 徹夫
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1福島県立医科大学医学部放射線物理化学講座
キーワード:
原発事故
,
県民健康調査
,
外部被ばく線量
,
甲状腺内部被ばく線量
,
健康影響
Keyword:
原発事故
,
県民健康調査
,
外部被ばく線量
,
甲状腺内部被ばく線量
,
健康影響
pp.1094-1102
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401210170
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ポイント
◆県民健康調査の基本調査では、原発事故後の行動記録と空間線量率マップから個々人の外部被ばく線量を推計してきた。
◆事故後4カ月間の外部被ばく線量は、ほとんどの方が5 mSv未満であり、放射線による健康影響があるとは考えにくいと評価された。
◆事故後当初は線量を過大に評価する傾向があったが、基本調査は現実に近い線量を評価して情報提供した点で大きな意義がある。
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