徹底分析シリーズ 手術室での曝露の危険
腹腔内温熱化学療法の麻酔管理—抗がん薬への曝露を防ぐために
鈴木 裕紀子
1
,
重見 研司
2
Yukiko SUZUKI
1
,
Kenji SHIGEMI
2
1福井大学医学部附属病院 集中治療部
2福井大学学術研究院 医学系部門医学領域 器官制御医学講座 麻酔・蘇生学
pp.1194-1197
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202135
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腹腔内温熱化学療法hyperthermic intraperitoneal chemotherapy(HIPEC)は,加温した抗がん薬によって腹腔内全域が熱傷をきたす高侵襲な治療法であり,厳密な麻酔管理を要する。また,抗がん薬による手術室の汚染や医療従事者への曝露にも注意する必要がある。現在,HIPECを施行している施設は限られているため,まず福井大学医学部附属病院(以下,当院)におけるHIPECの方法と麻酔管理について紹介する。その後,抗がん薬曝露への対策について検討する。
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